学生レポート

学生レポート Vol.14

  • 神戸大学
    発達科学部人間形成学科 2年生

    牛場 真実 さん
  • 神戸大学
    発達科学部人間形成学科 2年生

    野尻 優里奈 さん

普段、3歳以下の子どもと接する機会はどの程度?

接する機会がまったくない。

牛場

接する機会がよくある。

野尻

(参加する以前)あなたは、一般的に「こども」が好きな方でしたか?

好き。

牛場

好き。

野尻

訪問先でしたこと

はじめに3歳児のお兄ちゃんと買ってきたおもちゃを出して遊んだ。そのあと家にあるプラレールやブロックなどのおもちゃを出して遊んだ。あとからお昼寝を終えた8ヶ月の妹さんもお母さんに抱っこされて部屋に来てくれて、買ってきたおもちゃを渡した。お兄ちゃんには絵本を読んだり、おんぶして遊んだりした。こまめにお茶を飲ませてあげた。お母さんが妹さんに離乳食を食べさせているところを見た。お母さんが元保育士だったので仕事の話や2児の子育てについてお話を聞いた。

牛場

3歳のお兄ちゃんと0歳の妹さんがいるご家庭でした。はじめの1時間半ほどは妹さんはまだお昼寝中とのことだったので、お兄ちゃんと3人で遊んでいました。しばらく持参したおもちゃで遊んだ後、もともと家庭にあった線路やブロックなどを使って遊びました。終始ご機嫌で、私たちによく懐いてくれました。ラッパをひたすら吹き続けて、ゼエハア疲れ果ててしまう一幕もありました。その間お母さんは夕食の用意をしていて、助かるからまた来て欲しいくらいだと言ってくださいました。妹さんが起きて来てからは、お母さんも入れて少し5人で遊んだ後、お母さんが妹さんにご飯を食べさせ始めました。私はそれを見ながら、幼稚園教諭と保育士の経験があるというお母さんとお話しさせていただき、将来を考えるにあたってとても参考になるお話を聞かせていただきました。帰り際、特にお兄ちゃんがまたねと手を振って見送ってくれたことがとても嬉しかったです。

野尻

持っていったおもちゃについて

3歳児のお兄ちゃんには、ディズニーのキャラクターが描かれた、坂をボールがコロコロくだっていくおもちゃを持参した。子育て支援センターで遊んでいたとき、そのようなおもちゃに興味を示していたのでそのおもちゃを選んだ。とても喜んで何度も繰り返し遊んでくれていた。 8ヶ月の妹さんにはカラカラ音がなったりカミカミできるようなおもちゃを2つ持参した。どちらも気に入って握ってくれていた。

牛場

ミッキーのボールが不思議な動きで転がり落ちていくおもちゃと、吸っても吹いても音がなるラッパと、握ったりしゃぶったりと色々な遊び方ができるガラガラを買っていきました。お兄ちゃんをあーちで見かけた時に滑車が転がり落ちていく仕組みのおもちゃを延々見続けていたので、転がる動きが好きなのかなと思い選びました。とても喜んでくれ、何度も何度も繰り返し遊んでくれました。私たちにもやってみるように渡してきて、うまく転がせたら両手をあげて喜んでくれました。ラッパはもともと家に似たものがあったようで、両手に持って交互に吹き続けてとてもはしゃいでいました。吹きすぎてぐったりしたりもしていましたラッパは妹さんには吹くのがまだ難しかったようです。ガラガラは、妹さんが遊べるものをと思い選びましたが、興味を持ってくれて嬉しかったです。

野尻

実際に子どもと接してみて、感じたこと

とても楽しかった。ボールをころころ転がしたり、プラレールをはしらせたり、同じ作業を何度も繰り返すような遊びもとても喜んでやっていて、笑顔がとても愛かった。こちらが声をかけると同じことばを繰り返したり、上手にできたときに満足そうにこちらを見てくれたりしたので、ひとりで遊ぶのではなく他の人と一緒に遊ぶことで子どもの自己肯定感も育つのだと感じた。

牛場

とても楽しかったです。お兄ちゃんは初めてあーちで会った時、あまりこちらに関心を持ってくれない感じだったので、つかみどころのない子かなあという印象を持っていました。しかし、ちゃんと関わって話してみると決してそんなことはなく、とても気さくで笑顔あふれる子でした。きっと少し人見知りしていただけなんだと思います。考えてみれば、自分が幼い頃にもし突然知らない大人が話しかけてきたとしたら、すぐに打ち解けることはできなかったと思います。子どもの本当の姿を見るためには、やはり時間をかけてゆっくりと関わっていくことが必要であるということを再確認しました。

野尻

この体験であなたの子育てに対する不安は軽減されましたか?どのような点についてそう思われましたか?

やや軽減されました。兄弟の場合だとおもちゃの取り合いをしたり、上の子が強くて叩いたりしてしまったりなど、それぞれいろいろなものに興味を持って自己主張も出てくるとけんかが起こるので大変そうだと思った。でも、やはり子どもは可愛いし、お母さんは気負わず子育てを楽しんでいるようにみえた。他の子育て家庭とのつながりがあるのも良いことだと思った。

牛場

あまり軽減されませんでした。もともと子育てに関してさして不安を持っていなかったので、特別不安が軽減したということもありません。しかし、幼稚園教諭・保育士の資格をお持ちのお母さんから、どちらがどう良くてどこが違うのかをお聞きできて非常に勉強になりました。将来職業を選択するにあたっての不安は、少し軽減したように感じます。

野尻

今後あなたは、子どもと触れ合う機会を増やしたいと思いますか?また、どんなことをしてみたいですか?

子どもの関わることはとても楽しいと感じたので、このような機会を増やしたいと思った。子育て支援センターなどに来ている子どもと遊ばせてもらったり、ボランティアをしたりしたいと思った。お母さんの話もたくさん聞きたい。

牛場

増やしていきたいと思います。今現在も保育園でのアルバイトを通して子どもたちと触れ合う機会は得ていますが、0歳の赤ちゃんのおむつ替えや食事の世話をする機会はあまりないので、これからボランティアなどに積極的に取り組み、経験していきたいと思います。

野尻