特集企画

阪神電車では、沿線にお住まいの女性を応援するHANSHIN女性応援プロジェクトを展開するとともに、武庫川女子大学と共同で、親子で楽しむ阪神沿線公園ガイド「KID'S SMILE」を制作しています。このたび、「結婚・子育て」に不安を抱える大学生を代表して特別企画を実施!学生が抱える「不安・本音」を現役ママにぶつけてみました!

大学を卒業して、就職して、その先の自分はどうしているんだろう?
結婚はしたいし、子どももほしいと思うけれど、
正直なところ結婚生活や子育てについてまったく実感がわかない…。
何が不安で消極的になってしまうのか、
学生たちがホンネで話し合いました。

ズバリ!結婚・子育ての何が不安?

  • テレビで見るような嫁姑問題とか、ママ友との関係とか。人間関係が大変そう…。

    「結婚相手の家族と同居することになったらどうしよう?」「料理の好みや考え方が合わない時は?」など、新しい家族と仲良くできるのかということに不安を感じる学生が多数。また「公園デビュー」やママ友とのSNSトラブルなど、時代を反映した悩みも。

  • 結婚後も仕事は続けるべき?家事や育児と両立できるの?

    経済的な不安と密接に結びついているのが、家事・育児をこなしながらの就労問題。「仕事と家事の両立が大変そう」「産休・育休はちゃんと取れる?」「子育てしながらフルタイムで働ける?」など、不安が山積みです。

  • 家事や育児を夫婦で分担できるのかどうかが不安…。

    結婚後、家事や育児の大部分を担当することになるであろう女性ならではの悩みが噴出。「掃除や料理が苦手でも大丈夫?」「自分の時間がなくなってしまう…」「結婚相手とどうやって分担を決めればいいの?」といった声も聞かれました。

  • 結婚や子育てにどのくらいお金がかかるの?趣味や買い物に自由に使えるお金はある?

    学生が一番気になっていたのは現実的な「お金」の問題!「出産にかかる費用って?」「子どもの学費や習い事代をちゃんと用意できるかな…」といった一家の経済力に関する不安のほか、「自由に使えるお金がなくなりそう」など、夫婦のお財布事情も気になるようです。

  • 育児ってどのくらい大変なの?困った時、誰に相談すればいいんだろう…。

    少子化で親戚や近所の子どもとふれあう機会も少なくなった昨今、ほとんどの学生は「赤ちゃん・子どものことがまったく分からない」状態です。突然の病気や反抗期など、いざという時、誰に相談すればよいか分からないということにも不安を膨らませているようです。

  • たくさんの不安を吹き飛ばすほどの結婚や子育ての魅力って?!

    結婚や子育てについて話し合うほど不安は募るばかり。それでも「結婚してよかった」「子どもを育ててよかった」と思える魅力って何だろう…。未体験ゆえ、結婚生活や子育ての喜びや楽しさも漠然としか実感できず、不安を拭えないのかもしれません。

分からないことは聞いてみよう!

学生たちの座談会で明らかになったのは、結婚や子育てについて「よく分からない」「体験したことがない」からこそ不安を感じているということ。そこで、特に気になる「お金のこと」「人間関係」「家事・育児の現状」について、現役ママたちのリアルなお話を聞かせてもらうことに。果たして学生たちの不安は解消されるのでしょうか。

現役ママたちと座談会を実施し、
結婚・子育てについて学生たちが感じている不安を突撃取材!
リアルなお金の話や子育ての大変さから、幸せを感じる瞬間まで、
ホンネで語ってくれました。

お金について聞きたい!

■出産にはどのくらいお金がかかるんですか?

分娩法や入院する病院・部屋のタイプによっても変わりますが、私の場合は40万円ぐらいでした。健康保険に加入していれば、「出産育児一時金※1」が支給されるので、よっぽど贅沢な部屋やサービスを選ばなければ、大きな支出ではないと思いますよ。出産前にも検診などで多少お金がかかりますが5万円ぐらいだったと思います。

■子どもの養育費はどうしていますか?

今通っている習い事の費用などは、毎月支給される「児童手当※2」を活用しています。将来、子どもが高校や大学に進学する際の資金に関しては、必要に応じて「学資保険※3」への加入も検討しようと思っています。

■結婚前に金銭的な不安はありませんでしたか?

今はみなさん学生で、働いてもいないし貯金も多くないでしょうから、お金の不安が大きいんでしょうね。若い時は憧れや理想も高いでしょうし。でも実際に結婚する、子どもを産むとなる頃には、自分にも相手にもある程度の収入や蓄えがあるし、身の丈に合った暮らしができるようになっているので、心配しなくても大丈夫ですよ。

■家族の財布は一緒?別々??
  • 結婚した時にそれぞれの貯金を出し合い、家族の口座をつくりました。以来、家族の財布は一つです。その中で住居費や食費などの必要経費をまかない、残れば私のおこづかいとして使っています。夫のおこづかいについては、仕事上どうしても必要な出費があると思うので「月いくら」という具体的な金額は決めていません。
  • うちはお金の管理は夫にまかせています。私は生活費として必要な金額をもらって、そのなかでやりくりをしています。子どもが生まれるまでは私も働いていたので、その分は自由に使ったり貯金に回したりしていましたよ。
  • 反対にうちは私が管理しています。夫は何にどれだけお金がかかっているか、まったく知らないと思います。
  • ※1 出産した場合に1児につき42万円が支給される制度。
  • ※2 児童を育てる保護者に対して支給される手当て。中学校修了までの児童1人につき、月額1万円~1万5000円が支給される。自治体によって支給条件や支給額は異なる。
  • ※3 毎月の保険料を支払い続けることで計画的に教育資金を作れる保険。

人間関係について聞きたい!

■義理のご家族との関係は良好ですか?
  • お義母さんも「嫁の立場」を経験されているので、私以上にお義母さんの方が気を使ってくれて、とても仲良くしてもらっています。
  • 私は出産の時も夫の実家にお世話になったので、お義母さんとは本当に何でも言い合える仲です。お義姉さんとも10歳以上離れているので、本当の妹のように色々なことを教えてもらっています。
  • うちはお義父さんと同居しています。同居の場合に円滑な関係を築けるかどうかは、心の持ち方次第だと思います。お義母さんが家事や子育てを手伝ってくれるのを「ありがたい」と思うか、「自分がやりたかったのに」と思うかで、まったく関係性が変わりますよね。同居のメリットをいかにポジティブに捉えられるかだと思います。
  • 同じ日本人とはいえ、まったく違う環境・文化で生きてきたので、価値観や生活習慣の違いは多かれ少なかれ出てきます。その際、自分の意見ばかりを主張するのではなく、お互い歩み寄ったり、相手を受け入れたりする寛容さが大切です。
■ママ友って必要ですか?
  • 最初はママ友なんて必要ないと思っていました。テレビなどで見る限り、ややこしそうでしたし、子どもと2人きりでいることも苦ではなかったので…。でも公園や児童館でたまたま居合わせたお母さんと話すうちに、悩みや不安を共有できる存在がいるのはありがたいと思うようになりました。それまでは相談する相手が家族しかいなかったので、もっと外の世界とかかわるべきだとも思いました。
  • ある時、子どもを連れて子育て支援センター※4を訪れた際に、同世代の子どもたちと遊ぶ顔がものすごく楽しそうで。子どものためにと外出しはじめると、自然にママ友も増えていきました。悩みを相談できるのはもちろん、1人だったら行かないようなところに誘ってもらって出かけるなど、行動範囲も広がりました。
  • ※4 地域全体で子育てを支援するため、自治体が設置する施設。育児の不安に関する相談や、子育てサークルのサポートなどを行う。

家事・育児について聞きたい!

■家事は分担していますか?
  • 最近は夫の仕事が忙しいので、ほとんど私が担当していますが、出産直後などは協力してくれました。余裕のある時は一緒にやるというスタンスですね。
  • 私は掃除が苦手なので、夫と一緒にやっています(笑)
  • 最近、私の手荒れがひどいので、基本的に洗い物は毎日夫がしてくれています。
  • ルールを決めるのではなく、お互いの状況に応じて協力するというぐらいがちょうどよいのかもしれませんね。
■自分の時間は取れますか?
  • 子どもが生まれてから、1人で出かけることはほとんどありません。たまにゆっくり買い物に行きたいなーと思うこともありますが、行けないことがストレスになるほどではないですね。子どもはすぐに大きくなって離れていくものなので、今は子どもとの時間を大切にしたいです。時が経てば、また自分の時間は取れるようになると思うので。
  • 実家が近ければ預かってもらったり、一時預かりの託児所などを利用したりして、お母さんがリフレッシュすることも大事かもしれませんね。
■出産後、仕事を続ける環境は整っていますか?

最近は産休・育休制度のほか、復職後に「時短制度※5」を活用して働き続けているママも多いです。休日にまとめて家事をこなさければならないなど、自分の時間は少なくなるかもしれませんが、子どもがある程度大きくなるまでのこと。仕事を続けられる環境にはなってきていると思います。

■子育ての知識や情報はどこから得ましたか?

乳幼児健診の時に、困っていることや不安なことをまとめて相談していました。また、最近は24時間対応の子育て電話相談サービスもあるので、急なトラブルなどで困った時は、遠慮せずに相談するようにしています。

  • ※5 3歳未満の子どもを育てている人は、原則として1日6時間の「短時間勤務制度」を利用できます。

結婚・子育ての魅力について聞きたい!

■どんな時に幸せを感じますか?
  • 家族3人でいる時です。夫と子どもが楽しそうに遊んでいる笑顔を見ると、結婚して子どもを持ってよかったなあと感じます。
  • 自分の子どもって本当にかわいいんですよね。それを知ることができただけでも、子どもがいてよかったと思います。
  • 子育てって本当に毎日が未知との遭遇なんです。分からないことばかりだし、うまくいかないことの方が多いのですが、これまでの人生でこれほど自分を必要としてくれる存在がいただろうかと考えると、頑張らなきゃって思えます。可愛い寝顔を見るたびに「今日も元気でいてくれてありがとう」と感謝しています。
座談会を終えて
  • 「今は学生で金銭的に安定していないから不安になる」というお話を聞いて、とても納得できました。働きはじめて生活が安定すれば、不安も解消されそうです。
  • 出産時の一時金や育児中の手当もあることを知って安心しました。
  • 夫婦間のお財布問題や家事の分担も、家庭ごとに無理のない形が自然と決まっていくんだなぁと感じました。あまり難しく考える必要はないのかも。
  • ママ友や義理の家族との関係においても、想像していたようなトラブルは実際にはほとんどないと知りホッとしました。少しの思いやりはどんな関係性においても大事ですよね。
  • みなさんのお話を聞いて、育児や家事の大変さも、子どもや家族の存在を支えに乗り越えていけると感じました。
  • ※制度等の情報は2018年2月時点のものです。