㈱SUGITA

仕事で気づいた課題の解決を目指し、社会に新たな価値を

社長の杉田暁さんは、「建設業界の職人不足を改善する」ことをミッションに掲げ、壁や床の傷を補修したいという需要に対し、補修職人を育て、結び付けるサービスで起業しました。

起業までの経緯を教えてください。

大手建築材料メーカーの営業をしていて、高齢化や若手が入ってこないことによる職人不足を目の当たりにしていました。そんななかでコロナ禍に直面し、得意としていた対面営業が不要になる危機感を抱きました。自分のスキルを生かし、職人不足を解決したいと思い起業しました。現在は「ココッチョ」というサービスを中心に展開しています。壁に穴があいたけれど、どこに頼めばいいか分からない人をLINEなどで募ります。一方、DIYに興味のある人や、他の分野が本業の職人などにも技術を身に付けてもらい、壁補修に特化した職人に育てて修理を依頼します。

起業するのは大変というイメージがあります。

起業を考える人に伴走しながら支援するプロジェクトに応募し、通ったことで起業を後押しされました。課題やそれを解決する手法を考えるのは私ですが、それを前に進めていくためにメンターから様々なアドバイスをもらうことで事業が前に進んでいきました。1人でできることは限られるので周囲の助けをうまく活用することが大切だと思います。

起業しようと考える学生がふだんから心がけておくことがあれば。

大学に行ってから帰ってくるまでの日常のルーティンの中でも見方を変えるだけでさまざまな課題が浮かび上がり、それがビジネスのヒントになります。自分のレベルは周囲にいる10人の平均値で決まると言われます。その10人の中にこれまで自分が接したことのないタイプの人を加えてみると見える世界が変わってくると思います。
(まとめ・山口裕史)

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