㈱セイバン

「天使のはね」で知られるランドセル製造のセイバン。2020年の新本社工場の完成を機に生産の効率化を図るとともに、社員の要望をとりいれ、働きやすい環境を実現しています。

社員の声を制度に反映

2020年7月、3つに分かれていた工場が新本社工場に集約され、すべてのランドセルが裁断から組立まで一工場で一貫生産できるようになりました。工場に2つある製造ラインのどちらのどの工程も担えるよう、担当ラインの入れ替えを逐次行うことで多能工化を進めています。仕事の学び合い、助け合いができるようになり、時間外労働の削減や有給休暇の取得率向上につながっています。
また、社員から寄せられた要望を施策に反映する仕組みも整えています。「ここ3年だけでも副業支援制度、受講費用を会社が補助する学習支援制度が導入されたほか、有給休暇の取得が1時間単位で取れるようになりました」とランドセル事業部生産グループグループ長の井上和也さん。

現場の責任者は20代の女性社員

さまざまな色、デザインのランドセルを200種類近くそろえるセイバンは、「キミが好きなの、キミが選ぼう。」というキャッチフレーズを掲げ、子どもたちの主体性と多様性を後押ししています。その思いは、会社の考え方にもそのまま反映されています。
　製造ラインの責任者であるラインリーダーのうち2名は、25歳・26歳の女性社員で、性別、年齢の区別なく活躍できる土壌が根付いています。そう話す井上さんも29歳の若さでグループ長（課長）を務めています。次世代を担う若い社員を対象にした研修制度も用意するなど、自分の仕事観に合わせた選択肢が用意され、それぞれの働き方を応援しています。

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