加古川市/東播磨エリア
靴下製造で創業し、今年で63年となる。現在の主力は肌着。独自の起毛法で柔らかな肌触りのブランド「もちはだ」は約50年続く。老舗だが、インターネットも積極活用。クラウドファンディングで資金を集め、会員制交流サイト(SNS)でPRする。
鷲尾吉正社長(右)に話を聞く兵庫県立大3年の中田結季子さん(中央)と大槻憲司さん
「豊岡市出身で世界的冒険家の植村直己さんが南極大陸で着用していたほど。暖かいですよ。特殊なブラシで起毛させているので、肌触りもふわふわと柔らかいです。1970年に開発し、ずっと会社の成長を支えています。製造する機械も、部品の大半を社内でつくって、独自の技術を守り続けています」
「主要な客層が40、50歳代なので、若い人に商品を知ってもらうことが重要。きっかけづくりになればと、1年ほど前からツイッターや写真投稿のインスタグラムなどSNSで情報発信を始めました。昨年12月に動画投稿サイト『ユーチューブ』の人気投稿者に商品を動画で紹介してもらうと、配信から1週間で4千万円と通常の4倍強の売り上げにつながりました」
「もちはだを最高の日常着にするのが目標。2016年にはアウトドアブランド『YETINA(イエティナ)』を設けました。パーカやスエットは、釣りやキャンプで愛用してもらっています。デザインを重視した長袖Tシャツの製作では、クラウドファンディングで目標の13倍に当たる約650万円を集めました」
「当社は今、転換期にあります。この会社で働いたことを財産にできる前向きな方に来てほしいですね」
従業員の数が多くないこともあり、個人の意見が採用されやすく、やりがいのある社風だと感じた。独自に開発した起毛方法により唯一無二の商品を作っており、商品の幅も増えてきてこれからの伸びが期待される企業だ。
(兵庫県立大学・大槻憲司さん)
設立(創業) | 1980年(創業1955年) |
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資本金 | 1,800万円 |
売上高 | 5億5,900万円(2016年2月期) 5億1,500万円(2017年2月期) 5億2,500万円(2018年2月期) |
従業員数 | 45名 |
平均年齢 | 49歳 |
住所 | 加古川市志方町高畑741-1 |
電話番号 | 079-452-0311 |
2020年度採用予定 | 予定はあるが人数は未定 |
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初任給 | 大卒・基本給/170.000円 |
採用実績 (30歳未満の社員) |
2015年度 2名(うち女子2名) 2016年度 0名(うち女子0名) 2017年度 1名(うち女子1名) |
Webサイト | https://www.mochihada.co.jp/ |
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