小さなバネ工場から電池部品メーカーに転身。ハイブリッドカーには不可欠の部品を手掛け、国内外の自動車メーカーに納めている。朝来をベースに世界企業への躍進を目指す。
作業風景
大半の電池には内部の化学物質が温度変化などで発熱・破裂しないよう、安全弁のような超小型バネが装着されています。充電式のニッカド電池が1970年に日本で初めて開発された後、そのバネを製造したのをきっかけに電池ケースなども造るようになりました。その後電子機器や携帯電話の普及が追い風となって世界有数の電池部品メーカーに成長しました。
開発した部品の生産に必要な金型まで造るのが特徴です。「金型メーカーが近くになく自前でやるしかなかったが、他社にない強みになった」と藤井啓社長。
但馬・朝来の地から離れず、工場も朝来で拡張しました。「ネットが普及した現在、情報面では但馬にいても不利ではない」。携帯電話向けはいずれ成長が鈍ると判断し、近年は自動車向けに舵を大きく切りました。
製造工程
さらなるグローバル経営を目指し社内体制の強化を進めており、株式上場も視野に入れています。しかし今後も、本社や研究開発拠点、中核となる工場は朝来を離れるつもりはありません。「目標は、お客様から頼りにしていただける存在として、技術力で貢献し続けること。そしてお客様と共に、世界中に利便性とクリーンな環境を提供し、進歩発展していく。そんな夢を但馬の地からともに追い求めたい。自然環境に恵まれたこの地で但馬出身の若者に働いてほしい」と学生に呼びかけています。
設立(創業) | 1959年 |
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資本金 | 9,500万円 |
売上高 | 97億円(2016年3月期) 101億円(2017年3月期) 106億円(2018年3月期) |
従業員数 | 521名 |
平均年齢 | 44.0歳 |
住所 | 朝来市和田山町筒江165-51 |
電話番号 | 079-674-1600 |
2020年度採用予定 | 予定はあるが人数は未定 |
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初任給 | 大卒・基本給/200,000円 |
採用実績 (30歳未満の社員) |
2016年度 18名(うち女子4名) 2017年度 2名(うち女子0名) 2018年度 19名(うち女子7名) |