食材表示の国際標準規格を目指す
フードピクトは、宗教上の理由やアレルギーなどで食べられない食材がある人たちのために、料理に含まれる食材をひと目で判断できるサインを開発、販売している。
菊池信孝代表取締役（左）に話を聞く関西大2年の芦田優介さん
どんな事業をしているのでしょうか。
「外大の学生時代、サウジアラビア人の留学生を日本食店に連れて行った際、イスラム教で禁じられている豚や酒が食材に入っているのではないかと不安になり、結局食べてもらうことができず、とても悔しい思いをしました。世界の3人に1人は、アレルギーかベジタリアンか、宗教上の理由で食べられないものがある。そこで、世界中の人たちが、料理に含まれる食材をひと目で判断できるサイン『フードピクト』があればよいなと思い、事業化しました。異なる文化を超えてデザインするところが腕の見せ所です。現在は飲食店など1,600店にフードピクトをライセンス販売しています」
どのような働き方をしているのですか。
「社員は私だけで、プロジェクトごとにその事業に共感してくださる方や、事業を通じてスキルを磨きたい方に参画してもらっています。会社員の方も多く、普段できない仕事ができる喜びを感じてもらっています。メンバー間では、目の前にある課題を解決するより、その課題を生み出している社会のあり方を変えていくという価値観を大切にしています」
これからの目標は。
「ライセンス先を増やすとともに、いずれはこのフードピクトを世界共通の国際標準規格にできないかと考えています。また、避難所で、避難している人への情報提供とニーズ把握ができる指差しコミュニケーションサインなど、食以外の分野にも事業を広げていけたらよいですね」
(まとめ・山口裕史)
3人に1人がアレルギーや宗教によって「食べられないもの」がある世の中で、誰もが気兼ねなく食卓を囲み交流や対話を楽しめるようにとの思いから生まれたフードピクト。デザインに文化的背景を取り込む工夫など、ピクトグラムのさらなる可能性を感じました。
(関西大学 芦田 優介さん)
企業プロフィール
| 創業・設立 | 2017年 |
|---|---|
| 資本金 | 400万円 |
| 売上高 | 1,000万円（2020年12月期） |
| 従業員数 | 1名 |
| 平均年齢 | 35.0歳 |
| 住所 | 神戸市灘区水道筋3-4 |
| 電話番号 | 050-5242-7698 |
採用データ（2021年12月現在）
| 2023年度採用予定 | 予定はあるが人数は未定 |
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| 初任給 | 大卒･基本給／220,000円 諸手当 （交通費上限20,000円） |
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採用実績 (30歳未満の社員) |
2018年度 2名(うち女性1名) 2019年度 0名 2020年度 0名 |
企業サイト
| Webサイト | https://www.foodpict.com/ |
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