松谷化学工業㈱

2019年でん粉ひと筋、創業100年を迎えました。「従業員は家族」「何事も果敢にチャレンジ」のびのびした風土のもと、でん粉の可能性を広げ続けています。

でん粉の新たな可能性を引き出す

「でん粉」や「加工でん粉」は、「もちもち」「サクサク」とした食感や、「つや出し」＝「保性」などの品質向上に欠かせず、パンや即席めん、レトルト食品、お菓子、飲料など多くの食品に含まれています。創業時はでん粉卸としてスタート。洗濯糊のりなど工業用でん粉メーカーに転じ、高度成長期の頃から食品用でん粉へとシフトしました。現在は天然のでん粉を原料にした食物繊維で、おなかの調子を整えたり食後の血糖値の上昇を穏やかにする難消化性デキストリンが多くの特定保健用食品や機能性表示食品に採用されるなど、健康をキーワードに新たなでん粉利用価値を提案し、売り上げを伸ばしています。また、15年以上にわたり香川大学と共同で「希少糖」の研究開発を行い、国内外から注目されています。でん粉の価値創出に挑み続ける同社の原動力は「こんなことに挑戦してみたいというテーマがあればそれを否定することなく、尊重してやらせてみる風土」と人事部長の寺園裕之さんは言います。

「従業員は家族」という言葉が浸透

「従業員は家族」という言葉が浸透しているのも同社ならでは。「働き方改革」という言葉が浸透するずっと前から定時退社が習慣化、有給休暇も当たり前のように取得しているとのこと。社内は野球、卓球などのサークルのほか、部署を超えて自主的にゴルフやテニスを楽しむ従業員が多く、そうした交流の中から何でも言いやすい風土が育ち、ひいては挑戦できる土壌が育まれているようです。

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