小泉製麻㈱

2020年に創業130年を迎えた老舗企業だが女性社員による業務改善プロジェクトなどにより風通しの良い活気ある社風が育まれ、それが新商品を次々に生み出す原動力にもなっています。

社会課題に応える新商品を次々に開発

1890年にジュート（黄麻）メーカーとして創業し、麻関連の包装資材などを製造してきました。近年は社会に必要とされる新商品の開発に注力。液体物流容器や農業用資材、緑化資材などで多彩な商品を送り出しています。
小泉康史社長が就任した2015年以降は社員がやりがいを持って働ける風土づくりに着手。コミュニケーションを活発にしながら、女性社員が働きやすい職場づくりを考える業務改善プロジェクトなどを推進してきました。

働きやすい仕組みを社員が提案、実現

同プロジェクトでは、一人ひとりの業務を見直して仕事を共有し合える体制を構築。子育て中で時短勤務を利用するCSセンターの小西裕子さんは、「繁忙期でも残業をせずに帰れるようになり、休暇も取りやすくなった」と話します。
社員の声が社内制度に反映されることも多くあります。経営戦略室の福山茜さんは、育休明けに遠方から通勤する同僚を見て「居住地の近くに拠点があればむだなく働けるのでは」とシェアオフィスサービスの利用を会社に提案、20年3月から導入されました。折からのコロナ禍で活用が進み、在宅勤務にもスムーズにつなげられたそうです。チーフの桑田知子さんは「システムなどを活用し、さらに働きやすい環境を作りたい」と話します。
「一歩踏み出せる環境を整え、社会と社員にとって良い会社に成長させたい」と小泉社長は次なるステップに期待しています。

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