地方の「いいとこ」レポート

地方の「いいとこ」レポート

 関西大学 商学部 3年次 福本 大樹

【レポート内容】たぶち農場

篠山の農業は「篠山ブランド」が確立されており全国的にも有名である。さらに、現在は若手の農家が増え、活発になっている。その農家の第一線で活躍しているのがたぶち農場である。近年、城下町への観光客は増加しており、たぶち農場はいちご狩りや枝豆狩りなど、観光客を楽しませる新しい試みを行っている。また、問題になっている耕作放棄地の増加を止める活動にも積極的に取り組んでおり、これからの篠山の農業を牽引していく事業者である。

【合宿全体を通した感想】

篠山に滞在した2日間で多くのことを学びました。懇親会の際にノオトの方々と話をする機会がありましたが、その時に言われた「地域創生は、その地域に投資するだけではなく、人が動かないといけない」と言われ、今までの自分には無い発想で衝撃を受けました。ここで学んだことを自分達の研究に生かしていきたいと思います。

 関西大学 商学部 4年次 上岡 千彩記

【レポート内容】篠山城下町ホテル NIPPONIA

歴史のなかにとけこむように創られたホテルNipponia。城下町をひとつのホテルにするNipponia内では、宿泊・食事・土産物店などすべての事業が取り揃っている。さらに、地域の食文化や生活文化をそのまま受け継ぎ、未来に踏襲していく“ホテル創り”が行われている為、訪れた観光客は、ひとりひとりが篠山の“村人”として生活している感覚を味わうことができるだろう。

【合宿全体を通した感想】

普段の生活では感じることの出来ない日本の歴史的な生活文化を体感し、自身が篠山の村人として一日を過ごすことが出来ました。また、篠山の企業を訪れ、篠山のモノづくり力を実感するとともに、職人が生きやすい街である印象を受けました。

 関西大学 商学部 4年次 追風 まり

【レポート内容】たぶち農場

昭和47年野菜専業農家として開業し、量産でなく品質にこだわった生産を続けている。これを維持するために雇用や農家研修にも力を入れている。農業には産業目的と地域環境保護目的の二種類があり、前者に関しては、農園の9割を占める米や黒豆、枝豆などの栽培があげられる。後者は、イチゴ狩りやサツマイモ掘り等があり、観光客も楽しむことができる。私は、農業を通して地域貢献や環境保護ができるという点に感銘を受けた。

【合宿全体を通した感想】

源右衛門窯では以前から興味のあった陶芸を体験しました。非常に難しく職人技の素晴しさを改めて感じました。今回のプロジェクトを通して、日本特有の生活や高度な技術など、守られなければならないものがたくさんあると思いました。

 関西大学 商学部 4年次 井口 実咲

【レポート内容】小田垣商店

享保十九年から続く老舗黒豆屋、小田垣商店。高級品種である丹波黒に特化しており、その製造過程にはこだわりが見受けられた。それは、手織り選別など、音や感覚という五感を駆使した目視点検、そして5℃以下の冷蔵で保存する保管方法である。これらのこだわりが徹底されているために上質な黒豆ができるのだろう。今後、日本だけでなく世界中でこの黒豆のようにこだわりが徹底された素材を使う食文化ができれば、私たちの食生活はさらに豊かになるだろう。

【合宿全体を通した感想】

地方創生について学ぶということで、いろんな方と触れさせていただきました。地方には失われるべきではない魅力が多くあり、それをいかに発信することができるかが、地方創生にとって重要なことなのだろうと思いました。

 関西大学 商学部 3年次 森 裕紀

【レポート内容】地方創生の取り組み

初めて来たこの篠山で、私の考えは一新された。経済の効率化で捨てさろうとしているもの、それらは本当に淘汰されて良いのだろうか。効率化の中に本当の豊かさがあるのだろうか。私は、一つ一つの地域が魅力的になる事で日本はさらに素晴らしい国になると、ノオト代表の金野さんのお話から感じた。負の遺産であった空き古民家を宿泊施設に改修し、未来の資源として新たに市場をつくりだす。このような取り組みが日本を豊かにし、また、海外旅行客にも魅力的に映るのではないだろうか。

【合宿全体を通した感想】

都会から離れたこの合宿は、日々の忙しさを忘れさせる魅力ある二日間でした。二日目の朝、篠山の人に「おはようございます」と挨拶をする。久しぶりの感じで、昔は普通にどこにでもあった風景が減ったのだなとその時初めて気づきました。それらの残るこの地の魅力は、他には変えられないなと思いました。

 関西大学 商学部 3年次 米田 知未

【レポート内容】應需細工所

初めて見る精巧な細工の数々に私は息をのんだ。下積みから20年、2年前に篠山に店を構えた石井さんのお店にはどれも一点物であるこだわりのジュエリーが並んでいた。店舗は古民家を改装した住居兼店舗である。その内装からも職人として、また作家として活躍している石井さんの独特の空気感を感じた。「お客様の意見を聞き、一対一で品物を作りあげていくことが大切なんです。」という言葉からモノ作りに対する熱意がとても伝わった。

【合宿全体を通した感想】

縁もゆかりもなく初めて来た場所なのに、この二日間存分にリラックスでき、今では篠山という土地に愛着が沸いています。これも篠山の人が皆優しく迎え入れてくれたからだと思います。都会に飽きてしまった人たちみんなに一度は訪れてほしいと思いました。

 関西大学 商学部 3年次 難波 真保

【レポート内容】いわや

田舎道を抜けていくとぽつんと茅葺屋根の趣きのある建物があった。それが囲炉裏料理屋いわやである。店内に入ると、囲炉裏や天井の茅葺きという空間に胸を弾ませた。皆で囲炉裏を囲み、篠山の地元食材を味わい、さらに地酒も楽しんだ時間はとても有意義であった。特に、私はあまごの塩焼きの美味しさに感動した。また、主の岩本さんとお話しさせていただき、篠山の食材への熱い気持ちに圧倒され、ぼたん鍋の時期にも訪れたいと思った。

【合宿全体を通した感想】

篠山の食や住空間、地方創生に触れ、充実した二日間を過ごしました。集落丸山での研修は、どこか懐かしく感じるものがありました。とてもゆったりした時間の中で心がリセットされたようで、また訪れたいと思いました。

 関西大学 商学部 3年次 笹野 修平

【レポート内容】源右衛門窯

丹波篠山の源右衛門窯は、丹波焼の伝統を守りつつ、時代のニーズも柔軟に取り込み、若い世代にも人気を誇る作品を作っている。実際に私達が話を伺う中で、代表の市野太郎さんは、従来の丹波焼に軽やかな風を呼び込んでいる職人さんという印象を受けた。他地域の同業者は後継者が不足しているが、篠山では25~40代の若手がグループを組むことで、この問題を解消したり、他の産地に弟子入りするなどして、新しい風を取り込んでいる。

【合宿全体を通した感想】

金野さんの古民家という負の遺産にプラスの経済価値を見出すという話に最も感化されました。篠山の文化、伝統だけでなく、ノオトの古民家再生事業や現地の方の仕事に対する思いを実際に聞くことが出来、充実した二日間でした。

 関西大学 商学部 3年次 津野 阿子

【レポート内容】STORE GLASS

篠山から世界に目を向けた作品を作り出す。ガラス作家の関野さんはそう話してくれた。大阪出身の関野さんが篠山にやってきた理由は、工房を作るための場所があったから。自分たちの好きなことを仕事にして生活している2人は、とてもキラキラしているように見えた。日本の良さを伝えるデザインを世界に発信する姿を見ていると、ゆったりとした時間と自然の中で仕事ができる篠山は、職人にぴったりの環境だと思った。

【合宿全体を通した感想】

集落丸山で感じたのは、自然の豊かさでした。古き良き家でゆったりとした時間の流れを感じ、自然と触れ合いながら生活したことで日々の疲れがなくなりました。こんな場所がもっと増えてほしい、正直にそう思いました。そして、ノオトさんが行っている活動の意味や、お話してくれたことがこの体験を通してより深く理解できました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 竹内 大和

【レポート内容】たぶち農場

篠山は全国的にもいい野菜が取れると有名であり、認められている。そんな篠山の丹波たぶち農場さんに今回話をお聞きすることができた。ここでは観光型農業としてイチゴ狩り、黒豆狩り、サツマイモ掘りなどを導入しており農業を観光にうまく繋げる活動もされていた。また、後継者の研修も受け入れている。これからは、〝農地や地域環境を守る農業〟と〝ビジネスの農業〟、この両方のバランスを取るための活動が必要だとおっしゃっていた。

【合宿全体を通した感想】

今回、地方で働いている方々の話を聞くことができて都市部で就職する事しか考えていなかった私の考えが変わりました。ノオトさんのような活動に非常に魅力を感じました。私も将来こういう仕事がしてみたいと思いました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 田中 秀典

【レポート内容】地方創生の取り組み

人口増加のピークを過ぎ、ここから人口が急激な減少をしていくという状況下で、地方創生というのはとても重要な取り組みだと思う。時代はグローバルな考え方が重要だと思われている。しかし、集落丸山のようなローカルに存在する古民家のように、日本人が古来から築き上げてきた文化というものを再認識することも重要である。そのためには、人口が集中する都会から一度離れ、日本人がこれまで行ってきた生活環境に身を置くことこそ、忘れてしまったものを思い出すいいきっかけになると思う。

【合宿全体を通した感想】

今回、合宿に参加させていただいて、普段の生活とは違った体験であったり、地方に触れるということにこんなにも魅力や楽しさがあるとは思いませんでした。二日間という短い期間でしたが、地方が面白くなりました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 深谷 佳寛

【レポート内容】いわや

丹波篠山囲炉裏料理のいわやさんを訪問した。提供している料理の材料は、自ら育てた野菜や米などを使っていた。代表の岩本さんの「地元で獲れた食材を食べることが一番の贅沢」との話を聞き、地産地消は、地方でしかできないものだと感じた。地産地消をすることによってそこでしか食べられない食材を求め、いろんな人が地方に足を運ぶ。そうした積み重ねが、地方を好きになる人を少しでも増やすのではないかと思った。

【合宿全体を通した感想】

ゼミで商店街の活性化をやっていて空き店舗が多いことが分かりました。今回空き家の再活用という話を聞いて、そういう方法もあるのかということが分かりました。もっともっと地方について学びたいなと思いました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 鈴木 美帆

【レポート内容】SORTE GLASS

ガラス工房「SORTE GLASS」の見学へ行き、職人仕事をする人も地域と繋がっているのだと感じた。代表の関野さんは、作業をするための倉庫を探していたが、火を扱うため、物件探しに苦労されていた。一般社団法人ノオトから火が扱える倉庫を紹介され、農業と共生しつつ生活できるここ篠山に決めたという。職人の求めている物と、地域の求めていることが一致したため、このような素晴らしい状況にあるのだと感じた。

【合宿全体を通した感想】

今の世の中の豊かさと一昔前の豊かさの価値観や考え方は違う。しかし、どちらの時代の考え方にも良い所はあるので、そこをどう融合させ、これからの世の中を豊かに生きていくかを考えることが重要だと感じました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 北河 柚衣

【レポート内容】小田垣商店

国の登録有形文化財に指定されている小田垣商店では、丹波黒が取引企業に届くまでの間に機械による粗選別、産地・品質別管理を行った上で、手撰り選別、冷蔵倉庫での保管というような作業が行われていた。手撰り選別も品質を保つ上で重要だが、保管も重要だということに驚いた。通常豆類は十五度程度で保管されているが、小田垣商店では五度以下で保管されている。このような工夫も丹波黒という品質を守る一つだと感じた。

【合宿全体を通した感想】

共通して感じたことはどの店舗もこの地域でこのまちなみで販売されているからこそ価値が生まれているということです。都会で同種に埋るのではなく、和やかな時間の中で売られているからこそ、品質の良さ、職人の技が魅力的に見えるように感じました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 長谷 奈津実

【レポート内容】應需細工所

カラクリジュエリーは、自分で仕掛けや構造を一から考えるため、一つの作品に三ヶ月から一年かかる物もある。実際に作品を見ると細かくて小さくとてもクオリティの高い物ばかり。代表の石井さんいわく、「今は文化のスパンが短いため、壊れたら買い換える時代である。四、五十年前の物を大切にする姿に戻ってほしい」とのこと。そんな願いも込めているのが、應需細工所である。

【合宿全体を通した感想】

普段あまり体験できない事ばかりで、とても新鮮でした。古民家を改修した集落丸山の建物は、昔ながらの物でありながらキッチンやトイレなどはキレイでした。食事も一つ一つ気持ちが込められているようで、とても美味しく幸せな体験ができました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 加藤 諒介

【レポート内容】地方創生の取り組み

空き家+食文化+生活文化の一体的な再生の取り組みを行っている、ノオト代表理事の金野幸雄さんの話を聞いた。私はそこで今までにない驚きを感じた。それは衰退している地域の必要性を説いた話だ。グローバル化により日本人は画一性だけになってしまった。しかし、多様性は衰退している地域にある。しかもそこには日本人の忘れた豊かさがあるのだ。だからこそ守らなくてはいけないと真剣に、そして楽しそうに話していた。ノオトの人たちは自分たちの活動を楽しみ、そこには熱い思いがある。このような思いがあるからこそ、地方創生を可能にしているのではないだろうか。

【合宿全体を通した感想】

今までに自分にはなかった新しい考え方を知ることができました。グローバルにはないローカルの大切さなど自分達の研究にいかせることばかりであり、とても充実した二日間を過ごすことができました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 下出 友貴

【レポート内容】小田垣商店

小田垣商店は丹波黒大豆を中心とした大豆商店である。看板商品でもある丹波黒は、生産者や従業員が手間暇かけて作っている高級品である。私が実際に行って感じたことは、他の大豆商品はほとんどを機械に頼っているが、小田垣商店の丹波黒大豆は職人さんたちが手織り選別など一つ一つていねいに商品作りを行っていて愛情が感じ取れた。その商品に対する思いが商品作りには大切だと感じた。

【合宿全体を通した感想】

普段は名古屋に住んでいて自然にふれあう機会が少ないが、今回、自然の中で生活してみてこのような生活も悪くないと思った。ノオト代表金野さんの話は絶対、名古屋では聞けなかったので参加してとても良かった。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 黒柳 竣

【レポート内容】篠山城下町ホテル NIPPONIA

篠山城下町ホテルNIPPONIAは、町全体がホテルという考え方のもと、四つの古民家を改装し宿泊施設にしたものである。日本の歴史的まち並みや暮らしを体験してもらい、未来へつなごうと言うのがコンセプトになっている。今回の合宿で見学させていただいた集落丸山も、古民家を宿泊施設に変えたもので、自然に囲まれ、昔ながらの日本の生活を感じることができた。

【合宿全体を通した感想】

今回はノオトさんの取り組みを見て回りました。僕が関心を持っていたのは、やはり古民家の再利用です。僕の住んでいる所は地方の中でも栄えているので、この様な田舎の生活を体験してみて、楽しかったです。ありがとうございました。

 名古屋学院大学 商学部 3年次 河合 智也

【レポート内容】源右衛門窯

源右衛門窯さんは、昔から受け継がれる丹波焼をされていて、地域の方々からとても愛されているお店である。昨日は丹波焼を作る過程の一部を目の前で見学し、貴重な体験をさせて頂いた。職人さんの技を目の前にして、とても驚き、感動したのを鮮明に覚えている。丹波焼きはとても深く、地域の人々の「食」などを守っており、かけがえのない存在だなと思った。

【合宿全体を通した感想】

今回合宿に参加させて頂いて、普段とは180度違う生活をしてみて、自然に囲まれ、空気も綺麗で、TV・コンビニなどはなく、今までだったら不自由に感じていたと思います。しかし、昔ながらの生活をすることで、当たり前の日々に感謝する気持ちが生まれ、考えを見つめなおすいい機会になりました。