Mラボ課題解決ラボ 2013

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県内外10大学13ゼミの約200人が参加し21チームに分かれて県内13企業から出された課題について調査研究しました。
10月19日(土)神戸ハーバーランドスペースシアターにて公開のプレゼン大会を行い、商品の開発や販促方法などを提案しました。

審査結果

グランプリ

関西大学 商学部 西岡ゼミ(研究企業:オリバーソース)
「しょースの現状を見直し、オンライン媒体を通して価値共創を行い、しょースの認知度を上げる」

ターゲット 的確に設定
綿密な調査、行動力評価

西岡ゼミが取り組んだ課題は「しょースの現状を見直し、オンライン媒体を通じて価値共創を行い、しょースの認知度を上げる」。
「しょース」は今年3月にオリバーソース(神戸市)が発売した「しょうゆ風味のあっさりお好みソース」だが、消費者の認知が低いのが現状。ゼミは「新調味料として売り出したいのに対し、消費者は『変わった味のソース』だと感じている」と認識の相違があることに着目した。

まず「新しい調味料」のイメージを発信するため「あなたの食卓に新たな楽しみを 料理の幅が広がります」というコンセプトをつくった。
次にターゲットを「新婚から小学生の子どもを持つ主婦層」に設定。「まず価値を知ってもらう」ために、料理教室の総合情報サイトを通じ全国の料理教室で「しょース」を使ってもらうことを提案。さらにその生徒たちに、しょースを使ったレシピを、日本最大の料理レシピサイトに投稿してもらうことで「価値を伝えてもらう」ことを提案した。

チームリーダー・山本美希さんの話

誰をターゲットにし、どう広げていくか考えるのが大変だったが、ターゲット層にヒアリングをし、そこに合ったやり方を考えることができた。商品開発の強い思いを知り、これまであまり接することのなかった中小企業の魅力に触れることもできた。

オリバーソース・道満雅彦社長の話

「想定した以上の明快な回答が得られ、喜んでいる。学生たちで試食会まで開いていると聞き、その行動力にも驚いた。今は宿題をもらったという気持ち。提案をどう生かしていけるか真剣に考えていきたい」

準グランプリ

関西大学 商学部 荒木ゼミ(研究企業:明興産業)
「明興産業(株)様のお蔵入り商品の改善策を提案しよう」

お蔵入り商品を改善

荒木ゼミが挑んだテーマは「明興産業のお蔵入り商品の改善策を提案しよう」。
明興産業(神戸市)はさまざまなアイデアを形にした自社商品を数多く送り出しているものの、売り上げにつながっていないものもあるという。そこで荒木ゼミは、傘を閉じた後にしずくがたれるのを防ぐ取り外し式の傘カバー「あっぱれ」(525円)を取り上げ、「BtoC(消費者向け)」「BtoB(企業向け)」の両面で改善案を考えた。
BtoBでは、百貨店やショッピングモール、書店などをターゲットに、購入した企業の広告をカバーにつける▽「あっぱれ」を持参するとポイントが付くサービスの提供―などを提案した。BtoCではビニール傘とのセット販売を提案。アンケート調査に基づく価格設定や競合製品を考慮した販売戦略などに評価が集まった。

3位

関西大学 商学部 西岡ゼミ(研究企業:リアル)
「米ぬか化粧品に関するマーケティングリサーチ」

SNS使い販売促進

「米ぬか商品に関するマーケティングリサーチ」をテーマにした西岡ゼミ。化粧品・医薬部外品製造販売のリアル(神戸市)の中核商品、米ぬかの「純米シリーズ」について「保湿の効能が最も生きるのは20代」と位置づけ、販売促進策を考えた。
ターゲットに対するインタビューを基に、「オンライン」のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)と「オフライン」のドラッグストアの相乗効果を狙うことを考えた。
SNSでは、使用者の感想や裏技を、テーマに沿って投稿してもらうなどして情報量を増やし、そこで投稿された口コミを店内のポップ広告にして紹介。さらに店頭で見た顧客をSNSに誘導するというサイクルをつくることで、商品の価値を伝える仕組みを提案した。

審査員特別賞

立命館大学 経営学部 金ゼミ(研究企業:伍魚福)
「客単価1200円から1500円に上げるための課題解決策」

客単価の増加策を模索

金ゼミが挑んだテーマは「客単価を1200円から1500円に上げるための解決策」。珍味製造卸の伍魚福(ごぎょふく)(神戸市)が阪神百貨店に持つ直営店の客単価アップの方策を考察した。
売り場を訪れた顧客にアンケートをとり、商品購買に影響するものを質問し、回答の多かった「レイアウト」に着目。店内のレイアウトを目立つものにするため、売れ筋の人気商品のランキングを「相撲の番付表」にして掲示。番付に応じて商品を陳列する方法を提案した。
さらに、このアイデアを採用した場合の店頭での接客方法を、学生が演じるイメージビデオで紹介。これに伴う経費と見込める売り上げ増を試算し、財務的効果も示した。

企業13社、10大学・13ゼミ・学生200名(21チーム)が参加!

Mラボ課題解決ラボ2013 審査員

審査委員長

神戸大学大学院経営学研究科 教授

南 知惠子

神戸大学文学部を卒業後、ミシガン州立大学にて修士号、神戸大学にて博士号(商学)を取得。横浜市立大学商学部助教授を経て、2004年より現職。専門は流通・マーケティング論。日本生産性本部顧客満足度調査顧問。サービス開発に関する企業との共同研究多数。主要著書は「リレーションシップ・マーケティング」(千倉書房、2005年)、「顧客リレーションシップ戦略」(有斐閣、2006年)など。
審査委員

甲南大学 副学長・経営学部教授

西村 順二

神戸大学経営学部商学科卒業。同大学院経営学研究科博士後期課程、福山大学助手、エディンバラ大学客員研究員を経て、現在甲南大学教授・副学長。商学博士(神戸大学)。流通システムの構造変動動態を研究。
審査委員

アシックス
グローバル法務・コンプライアンス統括部CSR・サステナビリティ室 室長

吉川 美奈子

1991年ドイツ銀行 入行。1999年よりP&G でマーケティング、広報、CSRに従事。P&G シンガポールでアジア・オセアニア地域のヘルスケアBrand PRマネージャーを経て、2011年10月よりアシックスで現職。
審査委員

シナジーマーケティング 代表取締役社長兼CEO

谷井 等

神戸大学経営学部卒業。2000年インデックスデジタル(株)を設立しEメールマーケティングのリーディングカンパニーとしての地位を確立。2005年CRMシステムの提供を開始しシェアNo.1に導く。シナジーマーケティング(株)に商号変更し、2007年大証(現JASDAQ)に上場。2010年米国セールスフォース・ドットコムとの資本提携を推進。現在、消費者行動予測技術を用いたクラウドサービス群の提供でマーケティング・コミュニケーションを支援する同社を率いる。
審査委員

博報堂 関西クリエイティブ・ソリューション局
局長代理兼プロモーションデザイン部長

西村 康朗

東京学芸大学教育学部卒業。1986年(株)オリコム入社、1990年(株)博報堂入社、SP局を経て、2005年より関西支社。メーカー等企業のプロモーション企画を中心にキャンペーンを多数実施。主要著書は「Are You Yellow Monkey?」(共著 宝島社)、「しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか」(共著ソフトバンクパブリッシング)、「連載 美人のもと」(ダイヤモンド社「経」)など。
審査委員

フジッコ 取締役開発本部長

山田 勝重

1978年(株)富士昆布(現フジッコ(株))入社。1986年商品開発課(現開発本部)、2009年フジコン食品(株)代表取締役、2012年フジッコ(株)開発本部長。食品製造現場で佃煮昆布を中心に昆布加工品の生産・改善に6年余り携わった後、商品開発を中心に23年余りR&Dと事業開発に係わる。その後、2年半子会社に出向した後、本社開発本部に戻り現職に至る。
審査委員

未来教育設計 代表取締役

吉住 裕子

住友銀行、JDL、三喜産業等に勤務した後、1999年に独立。日本初のプレインキュベーション施設の立ち上げや経済産業省後援ドリームゲートの初代プロデューサーを務めるなど、新規事業立ち上げ支援を専門とする中小企業診断士。アントレプレナーシップをベースにした就業教育やビジネス人財育成分野でも活躍中。